新刊

海洋鋼構造物の腐食と防食対策

阿 部 正 美 著

                    A4 5,000円(会員4,000円)(送料含)

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 わが国の港湾においては建設材料として鋼矢板が昭和の初期から使用されている。鋼材の利用度は、港湾環境において海水の存在下のために腐食に対して常に問題があり、主要な施設ではあまり利用されず、地方の小規模な港で使われていた。しかし、昭和30年代後半から40年代における経済の高度成長期において急速な港湾整備の要請で鋼管杭や鋼矢板が港湾鋼構造物の建設に大量に使用されるようになった。鋼材はコンクリートに比べて施工の容易さや材料そのものが均質であることや工期の短縮等の利点がある。しかし、さびるという宿命的な欠点があり、特に海洋環境は腐食に対して極めて厳しい場所である。海洋環境に位置する鋼構造物を長期間健全な状態を維持していくには鋼材を腐食から守るための十分な防食対策と維持管理が必要となってくる。

 今後、日本の経済は前述した高度な経済成長を望むことは、まず難しいであろうことから構造物が腐食により大きい被害が発生しても、容易に改造や改修等を実施できる状況下に置かれてはいないので、現存する鋼構造物を上手く維持管理して耐用年数まで良好な状態で稼働させていく方向へ比重を置くようになってきている。1997年にまとめられた「国内の腐食損失評価に関する調査」によると我が国における腐食対策費は3.9兆円にものぼるという報告がある。このような現状において、今後、ますます構造物の防食、補修ならびに維持管理が大きな課題となってくることは間違いない。

 本書では「海洋鋼構造物の腐食と防食対策」と題して、著者が長年にわたり港湾技術研究所及び独立行政法人港湾空港技術研究所で実施してきた港湾鋼構造物の腐食及び防食に関する調査や研究を主体にして、以下のように4章に分けて記述されている。

 第1章は、港湾鋼構造物の建設の推移と防食技術の経緯。

 第2章は、昭和40年代〜昭和60年代にかけて港湾鋼構造物の腐食の実態を明らかにするために全国的な規模で実施した腐食調査の結果から港湾鋼構造物の腐食の実態を示し、特に平均干潮面直下付近に発生する集中腐食について説明。

 第3章は、現在適用されている防食法の現状を示すとともに、適切な防食対策を行うために実施した各種の現地試験や調査結果等に基づいた防食工法の適用法。

 第4章は、適用された防食法に関する維持管理の手法。最後に用語の説明。

 本書は、防錆管理誌で紹介された港湾施設の防錆防食を基にまとめた我が国唯一の書です。

 

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