橋の崩落など世界各地で設置後50年を経過したインフラが、老朽化により大きな事故を起こしています。
日本では、劣化による橋梁の通行止め、標識、信号機が根元からの倒れる事故、水道管の破裂など金属の
腐食による事故が多くなっております。知らない間に腐食が進んだために強度が低下するなど、様々な要
因が複雑に影響しています。現在使用中のインフラを破棄すべきか、補修で対応するべきか、新規に構築
しなおすか、経済性の評価とともに、安全性をいかに確保してゆくか、大きな課題となっています。また、
工場施設、プラント設備なども同様です。
日本ではゲリラ豪雨、集中豪雨、地震などの災害への対応も急務と言われており、ひとたび自然災害に
見舞われると交通機関、電気、ガス、水道などインフラへの影響が生活基盤を損ない、多大な損失を強い
られることになります。事後処理ではなく、現状と今後のニーズ、経済性に併せ予防保全が求められてい
ます。
防錆技術学校では多岐にわたる技術について共通課程で腐食の理論、環境がもたらす影響、現存する基
本技術について基礎を学び、さらに専攻課程で個別の技術を学びます。防錆防食技術を横断的に教育する
機関が不十分であるため、通信教育にも関わらず高学歴な受講者が増加しております。宇宙での活躍にお
いても金属材料が使用され、酸素、水が存在すれば、腐食問題が発生します。また、集積化が進む電子部
品では、些細な腐食が大きなシステムをも停止させてしまいます。このように、防錆防食技術は、先端産
業から家電製品、輸送機器、プラント、ライフラインと幅広く活用され、対応技術も施設防食、防錆塗装、
めっき、防錆包装と幅広く対応しております。そのため、一部インフラの設備では、施工時に防錆管理士
を参加させるように指示する施主も増加しております。
当会では、64年前に防錆技術学校を開校し、防錆防食の専門技術者「防錆管理士」を養成、既に1万6千
918名の資格者が国内外の第一線で活躍しています。
防錆技術学校の重要性は、広く認識され、経済産業省、国土交通省、日本商工会議所の各省庁からも毎
回後援をいただき開校しております。
少子高齢化の進展に伴い、人材の育成や技術の継承が困難になって来ております。現場で実務にかかわ
る人を対象とした防錆技術学校は、社内の人材育成により確実な技術継承を可能にし、ノウハウを若手に
引き継ぎ、防錆防食技術をもって社会を豊かにするための社員教育として活用いただける内容となってお
ります。また、個人にあっては、ご自身の技術力の証に、是非、当通信教育(防錆管理士養成講座)を受
講され、防錆防食技術をマネジメントできる技術者(真の防錆防食技術者)になられることをお勧めいた
します。